痔とは便の出口である肛門、及びその周辺にできた病気を総称してさす言葉です。
よく「おとな3人集まれば、うち、ひとりは痔である」といわれるほど大変にポピュラーな病気です。このように身近な病気である痔には大きく分けて、痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔ろうがあり、これらを肛門の三大疾患といいます。
これらのうち男女とも最も多いのが痔核で、ある調査では、男性が52%、女性が56%と痔の約半数を占めており、通常、痔というと痔核をさすほどです。
痔核についで多いのが男性では痔ろう(19%)、そして裂肛(11%)の順で、女性では裂肛(18%)、痔ろう(5%)の順となっています(図2)。
図1:肛門の構造と三大疾患(痔核・裂肛・痔ろう) |
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