排便と痔の関係
我慢しない
便を出したい気持ち、つまり便意とは便が直腸まで届き、直腸の壁にある圧受容体を圧迫し、それが脳に伝わり感じているものです。
便意を我慢すると、便を感じる圧受容体が鈍くなり、結果として便意を感じなくなってしまいます。
我慢は便秘をまねきます。
便を出し切ろうとしない:
長くて3分以内で
便意を感じてトイレへ行けば、直腸まで便が来ているため、最初の息みで、ほとんどの便は出てしまいます。残ったわずかな便を完全に出し切ろうとトイレに長居をするのは、肛門に大きな負担をかけてしまい痔の原因となります。
便を完全に出し切らなくても健康に影響はありません。
排便時間は長くて3分以内にしましょう。
排便後は清潔に
肛門は便が出るときは広がり、そうでないときは閉じているため、結果として肛門周囲には細かい皺があります。したがって排便後、紙で拭くだけでは、その皺に便のかすを、すり込むけっかとなりかねません。排便後は温水洗浄便座を利用し肛門を洗うなどして清潔に(ただし十分に乾燥を)しましょう。
ご注意:このページは一般的な知識や治療方法などをご紹介したもので、医療機関により大きな違いがあります。 肛門は大変複雑で繊細な部位ですので、信頼できる医療機関をご受診ください。
監修:岩垂 純一
(岩垂純一診療所 所⻑/医学博士)